バイリンガル育児を楽しもう!

私が体験したインターンシップ

小学生の留学についてと、インターンシッププログラムについて、今日は、書かせていただこうと思います。

2002年の10月19日から12月31日までの約2ヶ月半の間、私は、インターンシッププログラムというプログラムを利用して、アメリカのペンシルバニア州にある、ある小学校(実際には幼稚園と中高を兼ね備えた私立の一貫校でしたので、プリから高校生まで、全てのクラスの教壇に立ちました)に、娘のCelina★(当時小2)を連れて行ってきました。 ボランテイアで日本の文化や伝統を伝えながら、実際のアメリカの教育現場を見てみたいという目的で行ってきました。 もちろん、子供をアメリカの学校に通わせてみたいという2次的な目的も達成できましたが、あくまでも、第一の目的は、私自身の英語教師としての好奇心を満たすことでしたので、その点、ご理解いただければと思います。

詳しいことは、「アメリカの小学校体験記」を読んでいただければとも思うのですが、今日は、そこには書いてないことを書いてみたいと思います。

まず、私のサイトに遊びに来てくださっている方の中には、お子さんをいつかは海外の学校に留学させてみたいと思っていらっしゃる方も多いと思うのですが、私が利用した、このインターンシップというものは、あくまでも、子供はオマケでついていくものですので、子どもに関しては、正規の留学という扱いにはなりません。

ですから、お子さんの留学を第一の目的と考えていらっしゃる方には、あまりお薦めできません。 親のお母様、もしくは、お父様がご自身が、海外の学校や職場で、実体験をしてみたいという方でないと、とても務まらないと思います。

実際、私の場合も、滞在中は、レッスンプランを立てたり、教壇に立ったりと忙しく、娘の様子を心配しているゆとりは殆どありませんでした。

ですから、お子さんの留学が目的の方は、違う留学斡旋会社等をご利用された方がいいと思います。 ただし、この留学斡旋をしている会社も、アメリカにある会社だったりすると実態がわからず、詐欺にあったというお話もちらほら聞きますので、何かあったときに法的手段に訴えられる日本の会社(アメリカの会社の場合、法的な手段に出るのがいろいろな面で難しいようです)を選ぶか、海外にあっても、本当に信頼できる方の斡旋を選ばれた方が安心だと思います。(ネット上のサイトで避けた方がいいと思うところは、BBSのついていない斡旋会社です。BBSをつけると、詐欺紛いの実態が書き込まれてしまうので、そういう会社はBBSをつけていないと思います。)

また、親自身が自分でいろいろと体験してみたい方には、このプログラムはお薦めです。実際に登録料等、高額ですが、なかなか学校の教壇に定期的に立たせてもらえる機会というものは、知り合いに頼んでみても実現するものではありません。 私も実際にアメリカの友人で学校関係者もいましたが、却って友人の手を煩わせるのが申し訳なくて、そうした機関を利用することにしました。

また、このプログラムのもう一つのメリットは、子供と同じ学校に通える点で、担任の先生や子供のクラスの様子もよくわかるという点です。

次に、このプログラムに参加する場合の子供の年齢についてですが、原則として、小学生であることが要求されます。が、例外として、兄弟で、下の子供が幼稚園の年長とかでも、派遣される学校が幼稚園を付設している場合は、OKになる場合もあるようです(その辺は、相談してみてください)。

最後に、英語力についてですが、まず、親に関しては、登録をする前に面接試験があります。これは、英語で行われます。ただし、ここでは、英語力がすごくないと駄目というより、一人で海外で生活がしていける人なのかという自立性や積極性をみる面接だと思っていただければいいと思います。

お子さんの英語力については、全く問われることはありませんが、実際問題として、例えば、1ヶ月~3ヶ月のような短期で行く場合は、もし、お子さんに殆ど英語力のない場合は、クラスメートや先生が何を言っているのか、さっぱりわからないうちにその滞在期間が終了してしまう可能性もあるわけで、しかも、親も、子供の面倒ばかり見ていられないという状況ですから、英語力のないお子さんがいかれるのでしたら、最低、半年以上は滞在しないと、お子さんにとって、いい思い出にはならないかもしれないです(あくまでも、想像ですが)。

うちの娘の場合は、英語力があったので、すぐにお友達もできましたが、クラスメートが声を掛けてくれたのは最初の1週間だけ(ものめずらしさで声を掛けてくれるものです)で、その後、2週間は、全然一人孤立していたと、後になって先生に言われました。私も忙しくて、子供のことは気にしていなかったので、担任の先生にそういわれたときはびっくりしましたが、とにかく、自分から話さないと駄目だという話を一度じっくりして、それからは、ふっきれたように、元気に誰とも話しができるようになったようです。

ですから、逆に、短期の1週間~1ヶ月だと、ずっとお客様扱いになりますが、そうでない場合は、お子さんの英語力の有無や性格によっては、辛い体験になってしまう場合もあると思いますので、その辺の所は、じっくり考えられた方がいいと思います。

あと、オーストラリアの小学校に、子供自身が、派遣者となっていくジュニアインターンシップというのもあったと思います。これは、オーストラリアの学校は、日本の夏休み中も学校があるので、ちょうど、日本の夏休みに、オーストラリアの学校生活が体験できるということで、学校を休まずに行かれるという点では、お薦めです。ただし、オーストラリア訛りのない地域に行きたいとか、そういった要望は出せません。

このインターンシッププログラム全体についていえることですが、あくまでもボランティアでいくということなので、希望できるのは、派遣先の国だけで、それ以上のこちらの要望は殆ど通らないと思った方がいいです。 

以上、簡単にまとめてみましたが、ご質問等、ありましたら、お気軽にお尋ね下さいませ。

☆☆☆☆☆

楽天日記をリンクさせていただいている、Kanataheさんが、実際に去年の夏、お子さんをスイスの学校に短期留学させられた体験談を、ご自身のサイトでご紹介されていますので、興味のある方は、そちらもご覧になってみてくださいませ。


© Rakuten Group, Inc.